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危篤の際の声掛けはどうすればいい?おすすめの言葉やかけてはいけない言葉を例文付きで解説


危篤の際の声掛けはどうすればいい?おすすめの言葉やかけてはいけない言葉を例文付きで解説

ご家族や友人など大切な方が危篤になった場合、どういった言葉をかければよいのでしょうか。危篤の連絡を受けて駆け付けたものの、言葉が見つからないということはよくあるようです。

この記事では、ご本人や付き添っている方に失礼のないように、適切な声かけと言葉をかける際の注意点などについてご説明します。

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そもそも危篤とはどんな状態?

危篤とは、医師などが治療を施しても回復の見込みがないと判断した状態を指します。危篤の判断をされてから数時間もたない場合もありますが、数日間経った後に息を引き取られることもあります。

回復の可能性も残されていますが、危篤状態から持ち直すケースは極めて低いのが実情です。そのため、危篤の連絡を受けたら、最期を看取ることを覚悟しておく必要があるでしょう。

なお、危篤と判断されてから息を引き取る直前まで意識がある方もいらっしゃるため、呼びかけに反応されることもあり得ます。名前を呼んでも反応がないということももちろんありますが、たとえ反応がなくても、呼びかけは決して無意味ではありません。

【親戚・ご家族】危篤の際の声かけにおすすめの言葉は?

危篤状態にある方に対しては、前向きで安心できる言葉をかけるのが望ましいです。例えば、「そばにいるから安心してね」「〇〇ちゃん(孫)も来てるよ」といったポジティブな言葉は、ご本人にとって大きな支えになる可能性があります。

しかし、危篤状態の親戚やご家族を前にしたとき、胸が詰まって声をかけられないこともあるかもしれません。そのような場合は、ご本人の手を取ったり、寄り添ってあげたりするだけでも想いはきっと伝わるでしょう。

また、その場にいる方を交えて思い出話に花を咲かせたり、これまでの感謝の気持ちを伝えたりするのもおすすめです。以下では、これらの声かけを推奨する理由とご本人にかける言葉の具体例をご紹介します。

思い出話を語りかける

先述したように、危篤状態は大切な方との別れの時間が近づいていることを示唆しています。そのため、在りし日の思い出などを語りかけ、共に過ごした楽しかった日々を思い出すのもよいでしょう。

ご本人もその時のことを思い出されて、いい人生だったと満たされ、穏やかな気持ちになられるかもしれません。また、見守られているご家族も加わっていただくことで思い出話に花を咲かせながら語り合えれば、ご本人も安心されるのではないでしょうか。

<具体例>

●みんなで行った温泉旅行はすごく楽しかったね。またみんなで行こう。

●子供の頃に連れて行ってくれた遊園地のこと、今でもよく思い出すよ。

●あのとき、お母さんが〇〇したこと覚えてる?

感謝の言葉を伝える

危篤状態に陥られた際に駆け付けられるということは、その方ととても縁があったということです。そのため、これまで共に過ごせたことやお世話になったことへの感謝の気持ちを伝えてもよいでしょう。

顔を見てご本人に気持ちを伝えることができるのは、これが最後になってしまうかもしれません。ご自身の言葉で感謝の気持ちを伝えれば、ご本人だけでなく、一緒に見守っている方たちの気持ちも温かいものになるでしょう。

<具体例>

●お母さんの子どもになれて本当に幸せだよ。

●いつも一緒にいてくれて、支えてくれてありがとう。

●今楽しく過ごせているのはお父さんのおかげだよ。

別れを惜しむ言葉をかける

大切な方との別れが近づいたとき、「まだ一緒にいたい」という素直な気持ちを伝えるのもよいでしょう。別れを惜しむ時間を過ごすことは、ご本人のみならず、その場にいる皆様にとってもかけがえのない時間となるはずです。

なお、人の聴覚は息を引き取るまで残るといわれています。たとえ反応がなかったとしても、安らかな最期を迎えられるよう、別れを惜しむ言葉をかけてあげましょう。

<具体例>

●まだまだ話し足りないし、一緒にやりたいこともいっぱいあるよ。

●まだ一緒にいたいよ。

【友人】危篤の際の声かけにおすすめの言葉は?

親族やご家族の場合と同様に、基本的には明るい話をするのがよいでしょう。先述したように、ポジティブな言葉はご本人の大きな励みとなり、安心感につながる可能性があります。

また、2人の思い出話を語りかけ、楽しかった日々を懐かしむのもおすすめです。気心の知れた相手と思い出話に花を咲かせることで、ご本人も良い人生だったと満たされ、穏やかな気持ちになるかもしれません。

非常に受け入れ難いと思いますが、危篤の連絡を受けるということは、この世で会える最後の機会となる可能性が高いということです。悔いが残らないように、今まで伝えられなかった感謝の気持ちを伝えたり、「まだ別れたくない」など惜しむ言葉をかけたりするのもよいでしょう。

<具体例>

●2人で行った旅行、すごく面白かったね。

●部活動の練習は大変だったけど、楽しかったね。

●〇〇さんとのこと、覚えてる?

●仕事で大変だったとき、助けてくれてありがとう。

●あなたと親友になれたこと、感謝しているよ。

●まだ別れたくない。サークルのみんなも待ってるよ。

危篤の方や付き添いの方にかけてはいけない言葉はある?

危篤の連絡を受けて混乱してしまい、溢れてきた感情をそのまま口に出してしまうこともあります。しかし、状況によって適切な表現ではないこともあるため、注意が必要です。

以下に危篤の方や付き添いの方にかけてはいけない言葉をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

1.直接的に死を連想させる言葉やネガティブな言葉

「ご愁傷さまです」は亡くなった時に初めてかける言葉ですから、間違っても危篤の人に使ってはいけません。絶対に使わないように気を付けましょう。また、死後のご葬儀を思わせるような声かけもマナー違反です。

ご家族の事情によっては、今言ってしまいたいことや懺悔をしたいこともあるかもしれません。しかし、危篤状態の方が穏やかに心安らかに旅立てるようにするのが今の務めです。あまりネガティブな言葉を口に出さないよう配慮してください。泣き叫んだり、大声を出したりするのも控えましょう。


2.相手を応援するような言葉

「頑張って」「しっかりして」といった、普段何気なく使っているこの言葉ですが、危篤の状態である相手にかけるのは、既に十分頑張っており余裕がない相手に対して失礼になる可能性があり、使わないに越したことはありません。


3.相手を励まそうとかけた言葉

「そんなに気落ちしないで」「いつまでもクヨクヨしないように」といった相手を励まそうとしてかけた言葉でも、まるで相手の哀しみに水を差すように受け取られ、軽率な発言と捉えられることがあります。人間の心は素直に深く悲しむことで、立ち直りが早くなるものです。早く立ち直らせようとするばかりに、励ますような言葉は慎みましょう。

また、「まだ助かるかもしれない。希望を捨ててはだめ」といった回復の望みを持たせるような言葉も相応しくありません。危篤からの回復は、残念ながらほぼ可能性はないと考えて軽率な発言をしないようにします。


4.ご家族に本人の容態を尋ねる

お付き合いのある方が危篤になったと聞いたとき、心配して気が気でなくなるのは分かります。ご本人の今の容態を知りたいのも無理はありませんが、こちらからそれを尋ねるのはマナー違反です。込み入った質問は決してせずに、静かにこれからの行く末を見守るだけにしましょう。

まとめ

危篤状態にある方に声かけをするのは、そばにいることを伝えて安心してもらうためです。しかし、大切な方の危篤の連絡を受けたとき、気が動転してどうしたらいいのか分からなくなってしまうこともあるかもしれません。

少しでも気持ちが落ち着くよう、まずは一呼吸おいて気持ちを整え、ご本人が安心できるような言葉をかけましょう。もし胸が詰まって声をかけられそうにない場合は、ご本人の手を取ったり、寄り添ってあげたりするだけでも気持ちは十分伝わるはずです。

また、危篤の方や付き添いの方に声をかけるときは、細心の注意と適切な礼儀が求められます。本記事でご紹介した内容が少しでもお役に立てば幸いです。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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