プレート葬とは?メリットやデメリット、費用相場を解説
近年注目を集めているお墓の一つに「プレート葬」があります。プレート葬にはデザインの自由度が高いなどさまざまな魅力がありますが、その一方で注意すべき点も少なくありません。
本記事では、プレート葬のメリット・デメリットや費用相場などをご紹介します。
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プレート葬とは
プレート葬とは、墓石の代わりに石板(プレート)を墓標とするお墓のことです。遺骨を納めるカロート(納骨室)の上に、目印となるプレートを被せることから、その名で呼ばれています。
また、プレート葬には大きく分けて2つのタイプがあります。それぞれ特徴が異なるため、この機会に確認しておきましょう。
個別埋葬型
個別埋葬型のプレート葬とは、家族単位で利用するお墓のことです。このタイプには次のような特徴があります。
<個別埋葬型の特徴>
●個別の区画に納骨できる
●プレートに名前やデザインを自由に刻める
●収骨数に制限がある(1〜6名程度)
個別埋葬型のプレート葬は「個別に供養を行いたい」「個性的なお墓に仕上げたい」という方に向いています。
合祀型
合祀型のプレート葬とは、他の方と一緒に納骨するお墓のことです。このタイプには次のような特徴があります。
<合祀型の特徴>
●納骨の時点で合祀される(複数人の遺骨と一緒に埋葬される)
●プレートに故人の名前が刻まれる
●永代供養が付いている
●個別埋葬型と比べて費用が安い
合祀型のプレート葬は「霊園にお墓の管理を任せたい」「できるだけ費用を抑えたい」という方に向いています。
プレート葬のメリット
プレート葬の主なメリットとして以下の4つが挙げられます。
<プレート葬のメリット>
●さまざまなデザインのプレートから選べる
●費用を安く抑えられる
●宗教や宗派を問わない
●友人やパートナーと同じ墓に入れる
それでは、各メリットについて詳しく見ていきましょう。
さまざまなデザインのプレートから選べる
プレート葬(特に個別埋葬型)で使われるプレートは、一般的な墓石と比べてデザインが豊富です。その上、基本的には彫刻する内容を自由に決められるため、故人様やご遺族の希望を反映しやすいというメリットがあります。
費用を安く抑えられる
従来のお墓にかかる費用が2,000,000円程度であるのに対し、プレート葬にかかる費用は500,000円前後です。費用を安く抑えられ、経済的負担を軽減できるのは大きなメリットといえるでしょう。ちなみに、プレート葬の中では個別埋葬型より合祀型のほうが費用が安いです。
宗教や宗派を問わない
多くのプレート葬は宗教・宗派を問わず利用できます。檀家制度に縛られることなく、気軽に利用できる点もメリットです。
友人やパートナーと同じ墓に入れる
プレート葬を提供している霊園の中には血縁関係のない方の納骨を認めているところもあります。大切な友人やパートナーと同じお墓に入れるという柔軟性の高さも特筆すべきメリットです。
プレート葬のデメリット
プレート葬には次のようなデメリットがあるため、利用については慎重に判断しましょう。
<プレート葬のデメリット>
●収骨数に限りがある
●遺骨が取り出せない可能性がある
●個別でお供えができない
以下では、各デメリットについて詳しく解説します。
収骨数に限りがある
プレート葬の納骨スペースには制限があります。その広さは霊園によって異なりますが、一般的なお墓と比べて収骨数が少ないところが多いため、埋葬したい遺骨の量によっては別の方法を検討しなければなりません。
遺骨が取り出せない可能性がある
合祀型のプレート葬に一度埋葬すると、他の方の遺骨と混ざってしまうため、後から取り出すことはできません。個別埋葬型のプレート葬に関しても、契約期間が終了した後に合祀されたり、遺骨の取り出しができなかったりすることもあるので注意が必要です。
個別でお供えができない
合祀型の場合、複数人の遺骨が一緒に埋葬されているため、個別でのお供えはできません。霊園の中には供物の持ち込み自体を禁止しているところもあり、他の方法と比べてお供えがしにくいというデメリットもあります。
プレート葬の費用相場
個別埋葬型のプレート葬の費用相場は300,000〜800,000円程度です。 このタイプの価格には霊園使用の費用やプレート本体の費用などが含まれます。
一方、合祀型のプレート葬の費用相場は100,000円前後です。個別埋葬型とは異なり、個別の区画を必要としないため、その分価格が安く設定されています。
プレート葬がおすすめな人
以下に該当する方は、プレート葬の利用が向いています。
<プレート葬がおすすめな人>
●墓石はなくても収骨できる場所がほしい人
●後継者がいない人
●維持や管理を任せたい人
墓石はなくても収骨できる場所がほしい人
一般的なお墓の場合、どうしても費用がかさんでしまいます。墓石にこだわりがないのであれば、費用を安く抑えられるプレート葬を利用するのが得策です。
後継者がいない人
合祀型(永代供養付き)のプレート葬であれば、霊園に遺骨の管理や供養を一任できます。そのため、お墓の継承者がいない方にとってもプレート葬は魅力的な選択肢といえるでしょう。
維持や管理を任せたい人
合祀型の場合、お墓を個別で管理する必要がありません。「高齢でお墓参りが難しい」「後世への負担を減らしたい」などの理由から、霊園にお墓の維持管理を任せたい方にもプレート葬は向いています。
まとめ
プレート葬は平らな石材を墓標とする新しいお墓で、従来のお墓にはないさまざまな特徴を持っています。本記事でご紹介したメリット・デメリットを参考に、ご自身やご家族にとって最適なお墓を選択しましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。



