火葬の待ち時間はどのくらいある？過ごし方や過ごす際のマナーを解説

火葬の待ち時間はどのくらい？

火葬とは、ご遺体を焼却する葬送方法のことです。日本ではご葬儀の一環として組み込まれていますが、所要時間はどのくらいなのでしょうか。ここでは、火葬の待ち時間について詳しく解説します。

火葬にかかるのはおよそ1～2時間

火葬にかかる時間は1〜2時間程度です。これはご遺体が焼却されてから遺骨が冷めるまでの目安となります。

なお、火葬前後の儀式を含めると、トータルで2時間程度かかることが多いです。ご葬儀の日程を決める際は、「火葬場に2時間は滞在する」と考えておくと良いでしょう。

火葬の時間が変わる理由

先述したように、火葬には1〜2時間程度を要します。所要時間に幅があるのは、以下の要因で時間が変動するためです。

これらの要因により、火葬にかかる時間は多少前後しますが、一般的には1〜2時間程度で完了することが多いです。

火葬の待ち時間には何をする？

火葬の待ち時間は、どのように過ごせば良いのでしょうか。ここでは、火葬の待ち時間の過ごし方について解説します。

ロビーで待つ

火葬中はロビーで待機することが多いです。ロビーで過ごす際は、故人様の思い出などを語らいながら過ごしましょう。

また、火葬場の中には喫茶店や売店などが併設されているところもあります。ロビー周辺に飲食できる場所がある場合、待ち時間の間に軽食や飲み物をとることも可能です。

控室で待つ

多くの火葬場には控室が併設されており、火葬中はロビーではなく、控室で待機することもよくあります。ロビーで過ごすときと同様に、故人様の思い出などを語らいながら過ごしましょう。

なお、多くの火葬場では控室での飲食が許可されています。控室で待つ間、ご遺族はお菓子や飲み物などを用意し、僧侶や参列者をもてなすのが一般的です。

精進落としをする

精進落としとは、四十九日の忌明けに精進期間を終えるための儀式（食事）のことです。現代ではご葬儀でお世話になった方々への感謝を伝える場として定着しており、火葬の待ち時間に会食の席が設けられることもあります。

精進落としを行う場合は、人数・年齢・体質などを考慮し、誰も食べやすい食事を手配しましょう。料理の内容に決まりはありませんが、お祝い事を連想させるもの（伊勢海老や鯛などを使った料理）は避けるのがマナーです。

また、火葬場での精進落としを希望する場合は、あらかじめ施設側に相談しておく必要があります。全ての火葬場が精進落としに対応しているわけではないため、別の場所へ移動することも考えておきましょう。

火葬の待ち時間でのマナーは？

火葬が行われている間は、他の参列者や来場者の迷惑にならないよう、マナーを守って過ごすことが大切です。最後に、火葬の待ち時間における基本マナーを2つご紹介します。

できるだけ静かに過ごす

火葬場ではできるだけ静かに過ごすのがマナーです。火葬場は多くの方が利用する公共施設であり、故人様と最後のお別れをする厳粛な場でもあります。周りの迷惑にならないよう、慎ましやかに故人様を偲びましょう。

撮影は控える

火葬場での写真・動画撮影は原則禁止されています。これは他のご遺族のプライバシー保護と従事者への配慮によるものです。大切なご家族と最後のお別れをするご遺族の心情を考えても、火葬場での撮影は控えるべきといえるでしょう。

まとめ

今回は、火葬の待ち時間とその間の過ごし方について解説しました。火葬にかかる時間は1〜2時間が目安であり、故人様の体格や副葬品の種類などによって変動します。

また、火葬中は指定された場所で故人様を偲びながら、静かに待機するのがマナーです。火葬場は他のご遺族・参列者も利用するため、写真・動画撮影は控えるようにしてください。