叔父や叔母が亡くなったときの忌引き休暇はどうする？日数や注意点、例文もご紹介

忌引きとは？

忌引きとは、身内の死に際して喪に服すことを意味します。神道では死を穢れとみなしており、ご家族や親族が亡くなった際には穢れが他人に移らないよう、慎ましく過ごすのが礼儀だとされてきました。この習慣が忌引きの由来とされています。

忌引きは「喪に服す」という意味ですが、現代では「忌引き休暇」の意味で使われることが多いです。忌引き休暇とは、身内が亡くなった際に取得できる特別休暇を指します。

叔父・叔母が亡くなったときの忌引き休暇は何日？

叔父や叔母が亡くなった際の忌引き休暇の日数は1日が目安です。取得できる日数は会社や学校によって異なるため、確認しておくと良いでしょう。

また、忌引き休暇は故人様との血縁関係が近いほど長くなる傾向があります。以下の表に、一般的な取得日数の目安をまとめましたので、参考までにご覧ください。

叔父・叔母のご葬儀で忌引き休暇を取得するときの注意点は？

ここでは、叔父や叔母のご葬儀で忌引き休暇を取得する際の注意点を3つご紹介します。いざというときに困らないよう、ポイントを押さえておきましょう。

取得可能日数は法律で定められていない

忌引き休暇は会社や学校が独自に定める特別休暇であり、取得可能日数は法律で定められていません。そのため、取得できる日数は会社や学校によって異なります。

また、故人様が3親等以上の親族（叔父・叔母など）の場合、忌引き休暇が認められないこともあるので注意が必要です。詳しくは所属する組織の就業規則や校則をご覧ください。

有給か無給かは要確認

忌引き休暇を有給とするか無給とするかは会社の判断に委ねられます。つまり、勤務先に忌引き休暇があったとしても、有給であるとは限らないということです。会社員の方はあらかじめ休暇中の給与の有無についても確認しておきましょう。

証明書類が必要な場合もある

忌引き休暇を取得する際、会社側から証明書類の提出を求められる場合があります。必要な書類は会社によって異なりますが、以下のいずれかの書類を提出することが一般的です。

＜忌引きの証明書類の具体例＞

●訃報

●死亡診断書

●火葬・埋葬許可証

●葬儀証明書

●会葬礼状

また、証明書類は通常休暇明けに提出します。事前に必要な書類を確認しておけば、休暇後に慌てることもないでしょう。

忌引き休暇を取得するときに伝えることは？

会社や学校に忌引き休暇を申請する際は、以下の内容を伝える必要があります。

＜忌引き休暇を取得するときに伝えること＞

●故人との関係性（続柄）

●亡くなった日時

●通夜・ご葬儀の詳細（日時や会場など）

●希望する休暇日数

●休暇中の連絡先

お通夜・ご葬儀の詳細に関しては、決まり次第お伝えすれば問題ありません。すぐに案内できない場合は、「改めてご連絡します」と伝えると良いでしょう。

叔父・叔母が亡くなったときに忌引き休暇を申請する例文

忌引きで会社や学校を休むときは、できるだけ早く上司や先生に連絡することが重要です。ここでは、叔父や叔母が亡くなった際に忌引き休暇を申請する場合の例文をいくつかご紹介します。

会社の場合

会社への忌引き休暇の申請は口頭で伝えるのが基本です。諸事情により、口頭で伝えることができない場合は、メールで訃報や忌引きの旨をお知らせします。

小学校・中学校・高校の場合

小学校から高校までのお子様がいらっしゃる場合は、担任の先生に忌引きで休むことを伝えましょう。連絡方法は学校によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

大学の場合

大学に通っている場合は、学生課や教務課、欠席する講義の教授に忌引きで休むことを伝えます。申請方法は学校によって異なるため、必ず確認するようにしてください。

まとめ

忌引き休暇は会社や学校が独自に設けている休暇制度です。そのため、身内にご不幸があった際は、所属する組織のルールに従って対応する必要があります。

なお、故人様が叔父や叔母である場合、忌引き休暇を取得できないケースもあるので注意が必要です。いざというときに慌てないためにも、この機会に就業規則や校則を事前に確認しておきましょう。