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忌中に貼る忌中札とは何?書き方や貼る場所や期間、処分方法をご紹介


忌中に貼る忌中札とは何?書き方や貼る場所や期間、処分方法をご紹介 NEW

忌中札とは、家族など身近な方が亡くなった際に、自宅の玄関などに掲げるお札(張り紙)のことです。近年は目にする機会が少なくなりましたが、地域によっては今もなお文化として根付いている場合があります。そのため、基本的な知識を知っておくと安心です。

本記事では、忌中札の役割に加え、貼り方や処分方法についてもわかりやすく解説します。

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忌中札とは?

忌中札とは、ご家族が亡くなったときに家の入口や門に貼るお札のことです。一部の地域では「忌中紙(きちゅうし)」とも呼ばれています。

忌中札の主な役割は身内のご不幸を周囲に知らせることです。かつて日本では死は穢れ(けがれ)とされ、この穢れは人に移ると考えられていました。故人様の側にいたご遺族は、他人との接触を避ける必要があったため、忌中札を用いて身内のご不幸を周囲に知らせるようになったといわれています。

忌中札と喪中札の違い

忌中札と喪中札に大きな違いはありません。身を慎む期間を示すお札の書き方には地域性があり、「忌中」と書くところもあれば、「喪中」と書くところもあります。

忌中札の書き方や貼る場所は?

ここからは、忌中札の貼り方について解説していきます。本記事でご紹介する内容はあくまで一例ですので、参考程度に留めておきましょう。

書き方

忌中札は黒枠で囲んだ白い紙の中央に「忌中」と書くのが基本です。近年では半紙に忌中と書き、その紙を黒い額縁に収めて掲げるケースが多く見られます。

また、地域によってはお通夜やご葬儀・告別式の日程を記載することもありますが、その場合でも故人様の名前は記載しないのが一般的です。忌中札は亡くなった方の霊を祀るものではなく、喪に服していることを周囲に知らせるものであるため、故人様の名前を明示する必要はありません。

貼る場所

忌中札は裏返しにしたすだれの上に貼るのが慣わしでしたが、現代では家の入口や門に貼ることが多いです。忌中札は喪に服していることを周囲に知らせるものであるため、玄関先など訪問者の目に留まる場所に貼ることが求められます。

貼る時期

忌中札を貼る時期は地域によって異なりますが、一般的には故人様が亡くなった時点で貼り出し、四十九日が過ぎてから取り外すことが多いです。これは四十九日法要が終わるタイミングを忌明けとする地域が多いためといわれています。

なぜ忌中札を貼らない家が増えている?

近年では忌中札を貼らない家が増えていますが、その理由には次のようなものがあります。

<忌中札を貼らない家が増えている理由>

● 近隣に知らせる必要が薄れたため

● 防犯上の理由で貼れないため

● 連絡手段が増えたため

上記3つの理由については、以下で詳しく解説します。

近隣に知らせる必要が薄れた

近年、日本ではご近所付き合いの希薄化が進んでいます。それに伴い、身内のご不幸を周囲に知らせる必要性が薄れていることが、忌中札の衰退に拍車をかけているといわれています。

防犯上の理由で貼れない

忌中札を掲示するということは、お通夜やご葬儀などで家を空ける機会が増えることを示唆しています。空き巣に狙われるリスクが高まるため、防犯上の理由で貼れないという方も多いようです。

連絡手段が増えた

現代ではメールやSNSなどを使って必要な情報を必要な相手に伝えることができます。そのため、わざわざお札を貼って身内のご不幸を伝える必要がなくなりました。技術の進歩によって連絡手段が増えたことも、忌中札が使われなくなった要因として挙げられます。

忌中札を処分する方法は?

忌中札の処分方法に明確な決まりはありませんが、死を穢れとする考え方を踏まえると、お清めをしてから処分するのが望ましいといえます。ここでは、おすすめの処分方法を3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

お焚き上げをする

忌中札は弔事に関するものであり、ご自身で処分することに抵抗感を覚える方もいらっしゃいます。そのような場合は、寺院や神社に相談するのがおすすめです。

寺社の中にはお札のお焚き上げを受け付けている寺社もあります。お焚き上げとは、粗末に扱うことができない品物などを供養・焼却する儀式のことです。忌中札の取り扱いに詳しい寺院や神社に依頼すれば、安心して処分できるでしょう。

なお、近年では環境負荷への配慮から、お焚き上げを行わない寺社が増えています。お近くの寺院や神社でお焚き上げができない場合は、後述する方法での処分をご検討ください。

自分で処分する

忌中札は身内のご不幸を周囲に知らせるためのお札であり、寺社で授与されるお札とは意味も役割も異なります。仏様や神様の力が宿るものではないため、ご自身で処分しても問題ありません。

自分で処分するときは、忌中札に塩を振りかけてから可燃ごみとして処分します。塩を振りかける行為には「穢れを祓う」という意味があり、寺院や神社などで処分できない場合は、塩を使ってお清めをするのが一般的です。

忌中札はいわゆる案内札であるため、処分する際の過度な気遣いは不要といえますが、その役割から「死の穢れに触れているもの」と考える方もいらっしゃいます。周囲への配慮という観点からも、自分で処分するときは、事前にお清めをするのが望ましいです。

まとめ

忌中札はご家族を亡くした方が用意するものであり、このお札には「忌中であることを周囲に知らせる」という役割があります。近年では防犯上の理由などから、忌中札を使わないケースが増えていますが、全く使われなくなったわけではありません。 必要であれば葬儀社にて用意してもらえます。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
インターネット葬儀社が一般的になり、さまざまなトラブルが起こる昨今。
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