お賽銭の金額はいくらが良い?縁起の良い金額やお賽銭を入れる作法を解説

お賽銭は神様や仏様に対して日頃の感謝の気持ちを伝えるために納めるものです。神社や寺院を訪れた際、多くの方はお参りの前にお賽銭を納めると思いますが、中にはお賽銭の金額について気になっている方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、「お賽銭の金額はいくらが良い?」という疑問にお答えします。縁起が良いとされる金額や正しい参拝の仕方(お賽銭の作法)もあわせてご紹介しますので、今後のお参りにお役立てください。
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お賽銭の金額はいくらが良い?
結論から申し上げますと、お賽銭の金額はいくらでも問題ありません。なぜなら、お賽銭は神様や仏様への感謝の気持ちを表すものであり、その金額に決まりはないからです。
しかし、「縁起を担ぎたい」という理由から、語呂合わせなどで金額を決める方も少なくありません。以下では、お賽銭で縁起が良い・悪いとされる金額をご紹介します。
縁起の良いとされるお賽銭の金額
お賽銭で縁起が良いとされる金額には次のようなものがあります。
●5円…ご縁がある
●11円…いい縁がある
●15円…十分なご縁がある
●50円…五重の縁がある
●115円…いいご縁がある
また、語呂合わせ以外では穴が空いている硬貨(5円玉や50円玉)も縁起が良いとされています。これは「穴が空いている=運が通る・見通しが良い」と考えられているためです。
縁起の悪いとされるお賽銭の金額
お賽銭で縁起が悪いとされる金額には次のようなものがあります。
●10円…遠縁になる
●33円…散々な目に遭う
●65円…ろくなご縁がない
●105円…当分ご縁がない
また、500円玉は最も高い硬貨であることから、「それ以上の硬貨がない=効果がない」とされています。これらはあくまで迷信ですが、どうしても気になる場合は、語呂合わせなども意識して金額や硬貨を選ぶと良いでしょう。
そもそもお賽銭の意味は?
お賽銭は神様や仏様へのお礼として納める金銭のことです。お賽銭の「賽」の字には「神様や仏様から受けた福徳に感謝して祀る」という意味があります。
なお、お賽銭の由来については詳しいことが分かっていません。一説によると、もともと神様にお供えしていたもの(お米や布など)が金銭に変わっていったといわれています。
お賽銭を入れる際の作法は?
お賽銭のやり方は参拝する社寺によって異なります。ここでは、神社と寺院に分けて一般的な作法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
神社でのお賽銭の作法
神社におけるお賽銭の作法は以下のとおりです。
1.鳥居の前で一礼する
2.境内に入る(参道の端を歩いて移動する)
3.手水舎で手と口を清める
4.賽銭箱にお金を入れる
5.鈴があれば鳴らす
6.二礼二拍手一礼をする
7.心の中で名前と住所をお伝えし、お礼や願い事を伝える
8.最後に一礼して終了
賽銭箱にお金を入れるときは、投げ入れるのではなく、静かにそっと入れましょう。神様に対してお金を投げつけるのは失礼な行為にあたるため、やむを得ない場合を除いては、賽銭箱の手前まで移動して丁寧に入れるようにしてください。
寺院でのお賽銭の作法
寺院におけるお賽銭の作法は以下のとおりです。
1.山門の手前で合掌して一礼する
2.境内に入る(敷居を踏まないように注意する)
3.手水舎で手と口を清める
4.常香炉があれば線香を供える(煙を浴びて身を清める)
5.本堂にある賽銭箱にお金を入れる
6.鰐口があれば鳴らす
7.合掌して一礼する
8.心の中で名前と住所をお伝えし、お礼や願い事を伝える
9.焼香台があれば焼香をする
10.最後に一礼して終了
寺院を参拝するときも、お賽銭は静かにそっと納めるようにしましょう。仏様に対してお金を投げつけるのは失礼な行為にあたるため、特別な事情がない限りは避けるようにしてください。
【注意】高額な場合は社務所に納める
お賽銭の金額が高い場合は、賽銭箱ではなく、社務所(境内にある事務所のような場所)に納めるのが望ましいです。賽銭箱に多額のお金を入れるとなると、必要以上に目立ってしまい、他の参拝者に迷惑をかけてしまう可能性があります。
また、盗難のリスクが高くなったり、お賽銭の管理が煩雑になったりすることも考えられるでしょう。これらの点から、高額なお賽銭は社務所に納めるのが安全といえます。
まとめ
お賽銭は神様や仏様へのお礼として納める金銭であり、その金額についてはいくらでも良いとされています。語呂合わせや金額の大小などでご利益が変わるということはありませんが、縁起を気にするのであれば、遠縁を連想させる10円などを選ぶのは避けたほうが良いでしょう。
お賽銭で最も大切なのは神仏に対する感謝の気持ちですので、金額にあまりこだわらず、丁寧にお祈りすることを心掛けていただければと思います。
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